Czech Japanese
Christian Fellowship
チェコ日本語キリスト教会
「神との関係」から始まった私たちの人生

「神との関係」から始まった私たちの人生
03/06/25, 10:00
「人間関係」の中で私たちの人生は営まれています。家族や友人たち、職場の同僚など、他者との関係の中にあって、そこには常に自分自身との関係があることにも気づいておられることでしょう。しかし、もう一つの関係「人格を持たれている神との関係」(下記※)があることをご存知でしょうか?
実は「神との関係がすべての関係より先にある」ことをあなたに知っていただきたいのです。なぜなら、世界に唯一の存在であるあなたを造られた神がおられ、あなたの人生はその神との関係から始まったからです。
私には、20数歳年下の友人がいます。彼女とは出会ったのは3年前、付き合いの中で私たちの間には「縫い物が好き」という共通点があることが分かってきました。そこである土曜日のお昼に彼女のアパートに集まってランチをともにし、それからそれぞれの縫い物をして過ごすことになりました。
約束の日時に初めて彼女のアパートを訪問し、到着のメッセージをスマホで送りました。しかし、それが既読にならないのです。電話をかけてもつながりません。1時間たっても連絡がつかず、近くのカフェでもう少し待ってみることにしました。その後のメッセージも読まれないままに...。私はずいぶん心配になって来ました。彼女は急な仕事が入り夜更かししなければならず、その影響で寝ているのかもしれないと思いつつも、動けないほどの病気になっていたり、何か良くないことが起こってはいないかと心配がつのり胸が苦しくなりました。ビルの入り口は自動ロックで閉まり中に入れません。彼女の部屋番号すら知らず、友達や緊急時の連絡先も聞いていない、まったく愚かな自分が見えてきました。
その後カフェを出て街中を歩きながら連絡を待ちましたが反応がないのです。家に向かって地下鉄に乗ろうとした時に彼女から連絡が入りました。無事でいてくれたことに心からほっとしました。彼女のメッセージには、寝不足気味であったことや気温差でからだが疲れ、朝二度寝をしたら起きれなかったこと、それに合わせて待っていた私のことを深く気遣ってくれる思いが書かれていました。そして「またご都合の良い日があれば、ぜひ一緒させてください。」との気持ちも伝えてくれたのです。
メトロに乗り込もうとする私の足が止まりました。「どうしよう?夕方なので家に帰って家族の食事作りをしようか...」と思う一方、「神様は、私がどのようにしたら喜んでくださるだろ...。」という問いかけが生じました。私は「私の都合を優先するの?」「迷惑をかけてしまったという思いでいる彼女をこのままにしていいの?」「どうしたら彼女の心が軽くなるの?」「私たちの関係は大切!」などの思いが心に上がり、神様に祈りました。
祈りに対する神様からの応答は、「もう一度彼女のアパートに向かう」こと。そして「彼女と会って、過ごすこと」でした。
持参したランチを一緒に食べて、私たちは再会を心から喜び合いました。彼女とさよならをしてからの私の帰宅の足取りはとても軽く、その時の心のさわやかさは今でも思い出すことができます。
毎週金曜日の午後の集い「縫い縫いの会」が発足しました!ともに食事をし、縫い物をしながら自由に話をするこの会は、私たちの思いを自由に分かち合う楽しみの会として今も続いています。
この日の夜、私はとても大切なことを思い出しました。私がプラハへ引っ越して来て間もない頃、初めて彼女に出会ったときのことでした。ある集まりがカフェであり、その時に私の隣に座ってくれたのが彼女でした。まだ生活に慣れず、チェコ語のメニューで戸惑っている私の様子を察して、彼女は丁寧に内容を説明してくれたり、いろいろな話をして私に安心を届けてくれたことでした。出会いのはじまりに私にまず愛を示してくれた彼女に、小さなお返し ができたような気持になり嬉しくなりました。
相手との関係に、そして自分との関係に目を向けると、それが自分にとって大切にしたいものであるならなおさら、関係の中で何が大切であるのかが見えやすくなるのではないでしょうか?
私たちは関係が崩れることを望んではいないのですから。
さらにすべての関係の前にある、あなたをお造りになった神との関係に目を向けると、神が与えてくださる愛によって自分が変えられ、相手を思いやる力が与えられることを、ぜひみなさんにも体験していただきたいのです。
私たちは関係がより良くなることを求めているのですから。
事に目を向けてしまうと、正しさが優先されます。正しさは厳しさとなり、必ず関係に響き、時には相手との関係を崩し、自分との健康的な関係も失われてしまうことになりかねません。
大切にしたい関係であるはずなのに、それを損なってしまうことは残念でしかありません。
神を知らなかった頃の私の姿と、心に残った悲しみが思い出されます。
みなさんに聖書を読まれることを心からお勧めします。あなたの造り主であられる唯一の神が、あなたとの関係を取り戻し、あなたに幸いな人生に歩ませようと、あふれる愛で語りかけておられます。
N.Y記
聖書のことば:ヨハネの手紙第1・4章16節
「私たちは自分たちに対する神の愛を知り、また信じています。
神は愛です。愛のうちにとどまる人は神のうちにとどまり、神 もその人のうちにとどまっておられます。」
※人格を持たれている神との関係とは:
万物の創造主でおられる神は、霊であり、目に見えないお方であります。私たちが見える世界の外におられる方です。そして、人間をご自分の似姿に造られた神は、ご自分で意志し、考え、決心し、行動なさるお方であることを、聖書全体を通して私たちに教えておられます。
あなたは神のご意思によって造られた霊的な存在、この世界に唯一のかけがえのない人です。