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Czech Japanese
Christian Fellowship

チェコ日本語キリスト教会

直ぐな心

直ぐな心

26/04/25, 10:00

みなさんは、映画「Perfect Days」をご覧になりましたか? 今日は映画の話ではなく、主演に選ばれた役所広司さんのインタビュー動画から、心に留まったことばをご紹介したいと思います。

役所さんは、ある人を演じるために、その人物(今回は平山さん)の方に、自分から歩み寄っていく作業をするそうです。平山さんだったらこういうリアクションをするのではないかな、平山さんの心持ちはこうではないかなと。「自分だったらこうする」とは考えず、自分の個性をなくす作業に徹するそうです。

 

続いて役所さんは個性について次のようにも語られました。「自分の個性について、それを表現しようとすればするほど、それがただ物まねの人に物まねされやすいものになっていくだけのように思えるのです。そうではなくて、どこかに自分の個性はあるのかもしれないけどそれは置いておいて、できればなくそうなくそうとして、それでもでてくるのが本当の個性なのではないかと私は思うのです。」と。

 

さらに次のことばも心に留まりました。役所さんは人から「今まで演じた人の中で、自分に近いと思われる人はだれですか?」とよく聞かれるそうです。その時役所さんは「自分に近いと思った人は一人もいません。」「自分に近い人だな、と思ったこともないのです。」と答えるそうです。

たくさんの人物を演じれば演じるほど、自分がこの世に一人しかいない存在であることを実感されているのではないでしょうか。

 

役所さんのこのメッセージを聴いて、聖書に何度も書かれている「直ぐな心」ということばが心に浮かびました。

 

以前の私は、個性とは様々な体験の中で、自分自身でつくっていくものであると思っていました。そのためには頑張って何かを成して、世間からの評価を受けることを求めていました。それは、自分が生きている価値を実感したいための、そうして自分を肯定したいための考えであったように思います。しかし、家族の関係にあった困難や、すべてのことが世間の評価のもとに置かれている重荷の中で、たくさんの期待に応えなければならないという責任が抱え切れなくなってしまいました。自分らしさをつくろうとすればするほど、ほんとうの自分らしさが分からなくなって苦しんでいたのです。そのような思いの下には常に「素直な自分でいたい」という本当の求めがあり、それがますます強められていることも知っていながらです。

 

聖書を読んでいくと、「直ぐな心」「心の直ぐな人」ということばに出会います。あなたの造り主であられる神様は、愛の息(霊)を肉のからだに吹き込み、この世にたった一人のユニークな存在としてあなたを造られ、この世に贈られました。実は、この神が吹き込まれたたった一つの霊が「個性」「あなたらしさ」だったのです。

 

聖書のことばには、私たちがさまざまな体験を通して身に着けてしまった先入観を砕き、受けてしまった心の傷を癒す力があります。そのことよって見えなくなってしまった私らしさの回復を導く、唯一の書物だと私は思うのです。

 

あなたは、自分自身と健康的な関係をもっておられますか?

知らない間にまとわりついてしまった考えや先入観によって、素直な自分が見えなくなってはいませんか?

どうぞこの世にたった一つしかないあなたの「個性」「自分らしさ」を壊れたままにしておかないでください。

そのことを神が一番に臨んでおられるからです!

 

聖書は、あなたの造り主であられる神様が、あなたに向けて書き贈られた「ラブレター」です。

神様の愛に招かれて、神様との関係の中で自分自身との関係が造り替えられて、健康なものにされていく体験を、私たちとともにしていきませんか?

この聖書を読み、分かち合っていくために、教会はいつも開かれている場所です。ぜひご連絡ください。

 

聖書のことば

「主は正しく、正義を愛される。 直ぐな人は御顔を仰ぎ見る。」

 

N.Y記

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